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2021.05.15
コラム
歯を削らない、抜かない歯医者が本当にいい歯医者なの?
最近は、なんでもインターネットで情報を収集できるような社会になりましたが、歯科治療に関する情報もネット上にあふれかえっています。
患者様は正しい有益な情報・誤った情報・様々情報を収集しますが、ネット検索で知識を得るためにはそれは仕方のないことだと思います。

例えば、「歯を削らない治療がいい治療」「歯を抜かない治療がいい治療」本当にそうでしょうか?
歯を削る必要がないのに削るのは論外ですが、歯科治療ので虫歯を詰め物や被せ物に置き換える為に必要最小限を削らなければ、患者様自身の咬む力で詰め物や被せ物は簡単に割れたり、外れたりしてしまいます。その人工物の材質は、厚みがなければ変形し壊れてしまうのです。

また、歯を抜かない治療にも限度があります。抜歯はそれぞれの歯科医師で判断基準が違います。私の抜歯の判断基準は、「私が行った治療後にその歯を問題なく機能させることが出来るか」という事です。そのような患歯は多々存在します。しかし、どの歯科医師が診断しても抜歯するしかないという状態の歯もあります。なので、なんでもかんでも歯を残せばよいと言う訳ではありません。

誰でも自分の歯は削られたくない、抜歯されたくないというのは当然のことだと思います。しかし、患歯を削らない場合のデメリット、抜歯しない場合のデメリットもよく理解して頂かないと結局は将来、患者様自身に跳ね返ってきます。